足がつる原因と対策

寝ていて夜中や朝方に突然足がつったり、普段の生活の中でも足の指や足裏がつる経験をされた方は多いと思います。

寝て足がつるのは本当に痛くてどうしようもなく、もがいてしまうという方は多いと思います。

では足がつるとはどういうことなのでしょうか。

足がつる(こむら返り)とは、血流が悪くなった時に、筋肉を痙攣させて動かし、血流を促そうとする反応です。

血流が悪くなる原因を考えてみると

・筋肉が硬くなっている

・下肢の筋肉が衰えて、毛細血管の数も減少している

・体温が低い、血圧が低い

筋肉が硬くなるのは激しいスポーツをしたり、同じ姿勢や同じ動作で繰り返し筋肉を使う(仕事、日常生活、スポーツ)など、使いすぎの状態だと思います。

座り仕事や工場での同じ作業などは、姿勢を保っているだけでも背中や肩などの筋肉を使っている状態になり、動かさなくても筋肉が収縮している状態が続くと硬くなります。

また荷物を運んだり、同じ作業をして力を使う仕事でも、筋肉がずっと働くことになります。

運動時に起こる筋けいれん(こむら返り)は発汗によって、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが失われるのが原因の一つだと言われています。他に筋肉の疲労や精神的な緊張から全身に力が入っていることも考えられます。

【マグネシウム】

特に、筋肉の収縮と弛緩に関わるカルシウムとマグネシウムの関係が崩れ、マグネシウムが不足すると筋肉を緩めることができず、足がつると言われています。

マグネシウムにはビタミンB群の働きを維持して、筋肉疲労を抑える働きもあるので疲労からの回復を速やかに行う役割もあります。

マグネシウム不足からカルシウムが過剰になると、血管が硬くなり血液が流れにくくなり、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などを引き起こすと言われています。マグネシウムがあることで血管も柔らかく血液を流れやすくしてくれます。

マグネシウムが多く含まれている食材を日頃から摂取しておくことが必要です。

海藻類、ごま、豆類、貝類、魚類、にがり、穀類(麦、ひえ、あわ、きびなど)

ナッツ類、ココア、バナナなどに多く含まれています。

特ににがり海水から塩を作る過程でできる液体でマグネシウムが主成分です。

そのほかのカリウム、カルシウム、鉄、亜鉛、リン、ナトリウムなど多くのミネラルが含まれていて、とても理想的なもので、海水は血液のミネラルバランスとほぼ同じと言われているほどです。

ファーストフードや塩分の多い食事による過剰なナトリウム摂取はマグネシウムの吸収を阻害するため塩分(ナトリウム)のとり過ぎは注意しましょう。

【筋肉を動かす】

そして、加齢とともにおこる筋肉の衰えを予防することも必要です。

お尻、脚の筋肉が細くなると、下半身の筋肉中に血液や熱を保持できなくなります。

へそから下にある腎臓、膀胱、前立腺、大腸などの血流も悪くない、さまざまな病気を起こしやすくなると言われています。

筋肉は動かすことで、糖を利用し消費してくれるので糖尿病予防にもなります。

 

筋肉を動かすことの利点

・免疫力を上げる

・血圧を下げる(心臓の働きを助ける)

・骨粗しょう症予防

・うつ病の予防

・脂肪の燃焼

など様々な利点があります。

筋肉を活性化させるのに、重たい負荷をかけなければいけないのかというとそうではありません。

筋肉は自分の体重や軽い負荷(日常で使う物)を利用して、腕の上げ下げ、押す引く、曲げ伸ばし、椅子から立ち上がり座る、階段の上り下り、かかとの上げ下げなど重だるくなるまで、動作を繰り返し行うと、筋肉へのダメージも少なく効率的に使うことができます。

※過去の記事に「筋肉の使い方」や「健康的に体温を上げる」などもありますので、気になる方は合わせてチェックしてみてください!

関連記事

PAGE TOP