目も運動不足になるのか

階段を下りていると、思わぬところでつまずいてこけそうになり、

ふと見えた手すりにしがみつき、なんとかこけずにすんだとか

 

携帯をみながら歩いていたら、横から急に自転車が飛び出してきて

ぶつかりそうになったけど、とっさによけてぶつからずにすんだなど。

 

予期せぬ場面はどなたでも経験があるかと思います。

状況判断をして体を動かすことは、脳が情報を認識して体に伝えて実際に筋肉を動かすまでの流れがあるからこそです。

日常生活では、家事をしながらいくつものことを同時に成し遂げていたり、

スポーツの場面ではめまぐるしく変わる状況ごとに、最適な判断でパフォーマンスを発揮することが必要になります。

 

現在ではボタン1つでできる家電や、歩かなくても遠くまで移動できる乗り物まであり、これからますます便利になる世の中です。

それと同時に自分の身体は衰えていき、とっさの反応ができなくなったり、身体の機能が低下していくことになります。

私たちは目で見て動作を行うことがほとんどです。

状況を判断するのに、一番使われているのが目からの情報(85%)だと言われています。

目を閉じて何かしようとしても、大変さがわかると思います。

 

【目の働き】

・見る(入力)

目で見たものを情報として取り入れます。

視力は見ることの一部に過ぎません。

・認識する(情報処理)

見て取り込んだ情報は、視神経を通って脳の中に送られます。

脳ではその情報が何なのかを判断します。

・反応する(出力)

見たものに対して、体を動かしたり、全身を使って反応します。

考えたり、想像したりすることも含まれます。

目を動かすことは脳トレになり、脳の血流が増して活性化され、目を動かすトレーニングを続けることで見る機能が上がり、さまざまな効果が得られることがわかっています。

【目を動かすことで得られる効果】

①注意力が上がり、ちょっとしたミスが減る

②読むスピードが上がる

③集中力がアップし、作業がはかどる

④脳が活性化し、思考力が上がる

⑤思い通りに体を動かせるようになる

⑥頭がスッキリしてモチベーションが上がる

⑦眼精疲労からくる頭痛や肩こりが改善される     

ビジョントレーニング 北出勝也

 

小学生や中学生などに行うコオーディネーションのトレーニングでは目の動きも取り入れて行っていますが大人の会員様へのコンディショニングにも取り入れていきたいと思います。

 

【日常生活でも気軽にできること】

・目だけで左から右へ、上から下へ動かす(部屋の四隅を目だけで見る)

・近くのものと遠くのものを交互に見る

・車のナンバーを素早く読んだり、目で車を追いかける

・電車に乗っていれば、移動しながら看板や広告の文字を読んだり  など

 

人間の体は全てつながっていて、目や口、手や足など動かすことで脳の働く場所が変わります。

体のあちこちを動かせば、脳もさまざまな場所が刺激されるということです。

いつまでも身体を動かせることは、とても重要なことです。

ただ、動きに柔軟性がなく、カチコチな動きではどこか痛みも出てきます。

筋力をつけるだけではなく、年齢を重ねても日常生活をスムーズな動きでこなせる身体でありたい

そして、いつまでもボケずに脳を活性化させたいと思います。

 

街中で人混みを歩く、旅行でさまざまな場所を歩く、運転する、家事や仕事をする、

ゴルフ、山登り、ジョギング、あらゆるスポーツ場面の中でも不意なことは起こりうると思います。

そんな時に、状況に合わせて身体を動かせて反応できる能力を身につけられるように、コンディショニングすることが重要だと改めて感じています。

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