呼吸と同じように、常に行っている動作が立つということ。
立ったときに足裏を意識したことはあまりないと思いますが
足裏のどこに体重をかけているのでしょう。
人は2本の脚で上半身を支えていて、左右均等に50%ずつ体重をかけていることになります。
その50%の体重を足裏でうけていて、母趾球(親指側)、小趾球(小指側)、かかとの3点で支えています。
左右合わせると6点で体重を支えていることになり、きれいに立つことができれば、
骨で立っているような感覚が得られます。
とても楽な感覚です。
立つから歩く、そして走るとつなげていくので、この体重の乗り方に少しでも偏りがでる(よく言うくせ)と
偏ったまま常に立つ、歩く、走るを繰り返すことになり、筋肉を過剰に使わないといけない状況になります。
それが怪我の始まりです。
僕は昔からO脚でした。体重を外側でうけてしまい、太もも外側の筋肉を使い過ぎる傾向にありました。
サッカーしていたので、しょうがないか…なんて。
でも、自然とくせがついてそのままにしていたために、体がそうなっていたのだと思います。
偏りがでるとどうなるでしょう。
スポーツでは腸脛靱帯炎や鵞足炎、シンスプリントなど疲労性の障害が発生したり、
生活の上では年齢を重ねることで、膝に痛みがでる、足が痛くなる、腰に痛みがでるという様々な不調につながります。
自分のことでいうと、体重を正しくのせることで自然と筋肉の無駄な張りはなくなり、太もも内側の筋肉が働くようになりました。
体重の掛け方が良いと、スクワットを行っても筋肉の使い方がとても均等で、すごく良い感じになります。
正しく立つということは、本当に大切なことだと思います。