【誤解】タンパク質といえばお肉

【お肉は必要なのか】

「勝負にカツ[勝つ]」と言ってカツ丼食べたり、「筋肉をつけるには肉を食べる」など昔から当たり前に言っていたことです。

それが、数年前に改めて考えさせられる気づきがありました。

肉を食べないと筋肉がつかないと思い込んでいることです。

身体の代謝を考えた際に、食べたものが最終的に元素まで分解されることになります。

お肉を食べると、タンパク質は体内では大きなものなのでアミノ酸に分解されて、細胞に吸収されやすいように小さくします。

そのアミノ酸は炭素・水素・酸素の組み合わせてできています。

私たちの体を作るほぼ全てのもの[DNAや酵素やホルモンなども]が、この炭素C・水素H・酸素Oからできていて、この化合物は炭水化物。

つまりタンパク質は体内では一旦炭水化物にされて、そこから自分の体を作るタンパク質になるということです。

ここで重要になるのが「千島・森下学説」の腸管造血です。

血液は骨髄で作られるのではなく、血液は腸でできるというもの。

これは実証されており、かなり昔から言われていたそうです。

詳細は割愛しますが、腸の状態で血液がきれいにもなれば、汚れることもあるので食べたものによって体調の良し悪しや病気につながるということはとても理解できます。

お肉になる鳥や豚、牛は草食です。

太陽のエネルギーをいっぱいにあびた草や穀物で体を作っています。

そのお肉を食べると、人間の体内では戻る(炭水化物に)だけだと森下医師。

体内では作ることができない、必須アミノ酸も植物は全て作ってくれています。

私たちが生きていく上で必要なエネルギーは、もとは太陽エネルギーからきている。

私たちに必須アミノ酸があるということは、タンパク質(アミノ酸)もまた植物が合成してくれたものにいきつくということだと思います。

ビタミン類も多くは植物が合成したものだそうです。

炭水化物でもタンパク質でも分解されて同じなら、お肉でも良いのでは?

という話になりますが、そうではないと言います。

お肉を食べるということは、半分は「酸毒化代謝産物」でつまり老廃物だということ。

その動物(鳥、豚、牛)が本来自分の体内で行う、老廃物の処理を食べる人間が代わりに引き受けてしまう。

人はこの老廃物を処理するために、酵素をどんどん消費されて短命になる。

 

人が使える酵素は無限にあるわけではなく、限られているからです。

これに加えて、ハムやソーセージ、ウインナー、乳製品などの加工食品は、保存や発色、粘り気など様々な食品添加物が加えられていて、さらに酵素が必要になり内臓は疲労状態になります。

これが続けば、内臓はどんどん疲労し、血液も汚れていくので病気を発症する可能性がどんどん高くなるのも納得します。

 

【世界は菜食者が増加】

世界的に見てインドが宗教の関係で菜食者が世界で一番多いようで、イスラエルや台湾も次に入ってくるようです。

そして、近年ではヨーロッパをはじめ、アメリカでも菜食者が増えていると言います。

イタリア、ドイツ、オーストリア、イギリスなどは全人口の約10%は菜食者のようです。

それは一般人だけではなく、アスリートも多く菜食者がいます。

カールルイス(陸上)、ジョコビッチ(テニス)、ウィリアムズ姉妹(テニス)、セルジュニャブリ(サッカー)、アレックスモーガン(女子サッカー)やアメフトやベビー級ボクシング、ウエイトリフティング、ボディビルダーまで様々な全ての競技にいます。

地球環境問題や健康問題で話題になってきていますが、アスリートは怪我の問題やパフォーマンスの問題にも大きく関わります。

食事を肉食から菜食へシフトすることで、疲労の軽減や怪我の回復が早くなり、パフォーマンスも向上した事実は多くのアスリートが「映画:ゲーム・チェンジャー」でも語っています。

欧州サッカークラブでは、選手の調子がよくなったことをきっかけに、クラブハウス内で出す食事から肉や乳製品を出すのをやめたクラブもあります。

ビッククラブも菜食メニューが多く提供されるようになっていたり、全て菜食(ヴィーガン食)のクラブもあるのだそうです。

調子が悪い、怪我に悩まされる、年齢とパフォーマンスに悩むなど様々なことから食事を菜食に変えたことで、以前よりも回復が早く調子がよくなったり記録を更新したことなどがきっかけのようです。

 

【8・2の法則】

これは私も心がけていることで、船瀬氏が提唱している「8・2の法則」です。

100%変えないといけないとか、〇〇にしないといけないということでは、息が詰まってしまい食べる楽しみもなくなります。

食べることは楽しいことです。

20%は好きな物を食べて遊びをもたせる気持ちで楽しく取り組めると良いと思います。

きっかけづくりとしては、今の食事スタイルから半分を変えてみるということでも良いです。

週末だけ変えてみる、あるいは平日の数日を変えてみるなど。

何かを変えてみるということが大事だと思います。

特に、病気や健康、老化、パフォーマンスやスタイルに悩みがあり、何かを変えたいと思っている方は、試す価値は十分あると思います。

私も6年ほど前から少しずつ食事を見直し、変えてきました。

最初はお肉をお魚に変えるだけでも、違いが感じられるかと思います。

外食以外は、お魚は食べてもお肉類を食べることはほとんどありません。

日本は海が近くにあり、魚介類は昔から食べられてきたと言います。

大きな魚ではなく、丸ごと食べられる小魚や貝類などが理想のようです。

 

体の源は炭水化物ですが、白米では素晴らしい栄養素が抜け落ちているので、胚芽米や雑穀米、5分づき米などから始めてみてください。

そして玄米をぜひ食べて欲しいと思います。

玄米と雑穀で多くのビタミンやミネラルが取れる最高の食材と言われています。

それだけではなく、玄米の糠が体内毒素も排出してくれるので素晴らしい食材です。

最初は苦痛に感じても、2週間で慣れると言います。

「決めたら、後はやるだけです!」

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