重たいものを持ち上げたとき、ふとしゃがんだとき、くしゃみをしたときなどに
ピキっと背中を痛めたことはありませんか?
最近私も経験して、全く予期していなかったことでしたが、痛みが出たということは何かあると原因を探りました。
いくつか考えられることはあり、やはり背中の張りや筋バランスの崩れが原因です。
そうなると、肩や首の張り、股関節、足首はという感じで全身を確認することが必要になります。
この痛みが自分の身体を見直す、良いきっかけをもらったと思います。
背中とは肩甲骨あたりをイメージするかと思いますが、背骨は首から腰まであり、それぞれいくつあるかご存知でしょうか。
首(頚椎)7個
背中(胸椎)12個
腰(腰椎)5個
仙椎は大人になるにつれて5個あるものがくっついていき、ひとつになると言われています。尾椎は3から6個がくっついてできていると言われています。
背骨はお尻の尾椎からS字にカーブしていて、1番上に5〜6kgある頭を乗せています。
重力の影響から頭が少しずれるだけで、首や背骨にストレスがかかることになります。
パソコンやスマホなどで作業をしていると、いつの間にか姿勢が崩れて、頭の位置もズレてきていることになります。
気づかずに数時間はたっているとなると、座りっぱなしや立ちっぱなし、同じ姿勢を数時間とっていることになります。
これはいつも会員様とお話をする内容です。
トレーニング後の張りが影響することもあります。負荷をかけて頑張ってトレーニングをしていくと、身体には負担をかけることになり、筋肉に張りと硬さを作ることにもなります。
なので、どうやって筋肉を柔らかくスムーズに動かしていくのかが重要になります。
動作や姿勢を普段から気をつけているつもりでも、やはりつもりになっている。
気づいていないうちに、ずれてくるものだと改めて実感しました。
そして、上半身の使い方にはクセが出やすいです。
利き手を使うことで、反対の手は止めていることが多くなっている傾向にあります。
私の左前腕(肘から下)の筋肉がなぜいつも張っているのかと思っていましたが、スマホを左手で持って止めた状態で、見たり操作したり、本を読む際も左手で持って読んでいることが多いと気づきました。
これも姿勢を崩す原因の一つになりますので、気づけてよかったと思います。
〜どう体を整えるか〜
【硬さの確認】
背中の痛み、腰の痛みが出たことで体幹のねじれ(体が左右に回っている)があるのはわかっていましたので、再度身体を曲げたり、そったり、横に倒したり、回したりしながらどの動きが硬くなっているのかを確認しました。
肋骨周りや腰回りを左右確認してどちらの方が張りが強いか、お尻はどうかも確認しました。
【痛みの確認】
先程の体幹を動かした際に痛みがあるかもチェックしますが、加えてあおむけで膝を倒してみる、ゆっくり呼吸をしてみる、四つん這いで背中を丸めたり、そらしたりしてみる、座って骨盤[腰]を丸めたりそらしたりしてみるなどの動きを行い痛みが出るか確認しました。
【痛みのない小さいな刺激から】
痛みがある際はストレッチなど大きな動きを入れてしまうと、かえって逆効果になることがあります。
ゆっくり呼吸をして肋骨まわりを緩める、痛みのない範囲で骨盤を丸めたりそらしたりしてみる、下半身のはりを感じている部分はさすったり、手をあてたりしながら皮膚や筋膜がゆるむ感覚を大事にしました。
【楽に関節を動かす】
ある程度緩みが感じられたら、関節を気持ちの良い範囲で動かしました。自分の身体のくせはわかっているので、自分の体がどう崩れているのかを把握した上で動かします。
やはり自分の身体のクセをある程度理解しておくと、日頃の修正もしやすくなります。
・全身を揺する(あおむけ、座位、立位)
・腕振り、足振り
・体幹ひねり
・骨盤丸めそらし
・座って膝の開閉
・膝上げ下げ
・足首、手首プラプラ
などを行っていくと全身の軽さも感じられるようになりました。
後は、夜寝る前も全身の張りが出ないように、ある程度身体の緊張をなくして寝るようにしました。
2日目には姿勢は気をつけながらですが、痛みは感じることなく日常を過ごせていました。
仕事中の姿勢も気をつけることができるので、痛みが教えてくれているのだと思います。
普段の生活でどんな動作が多いのか、どこを多く使っているのかは自分で気づいておくとより体を知るきっかけになります。この機会に自分の身体に意識を向けてみてください。