活性酸素を減らす

前回のミトコンドリアを活性化させるにも出てきた活性酸素ですが

私たちの体には欠かせないミトコンドリアは、酸素を使ってエネルギーを生産する過程で、どうしても活性酸素を生み出してしまいます。

体内に取り込まれた酸素の1~2%が活性酸素に変わると言われています。

私たちは必ず歳を取り老化します。

生命進化の中で、エネルギーを生み出す材料として「酸素」を使うようになったからこそ、老化することになったのだと言われています。

では活性酸素何が悪いのでしょうか。

それは細胞を酸化(酸化力が非常に強い)させて傷つけたり、壊してしまうことです。

それだけではなく、遺伝子まで傷つけてしまい、老化が進んでしまうと言われています。

それでも人間は活性酸素を取り除く酵素SODを多く作ることができ、他の動物よりも「遺伝子修復能力」が優れているので長生きできます。

ですが除去する能力には個人差があり、若い頃に運動をしていないと、体内に活性酸素を除去する能力があまり備わっていないと言われています。

それに加齢によっても活性酸素による損傷は溜まっていくことになります。

ミトコンドリアがエネルギーをたくさん作れる方が、活性酸素を除去する作業まで行えるようになります。

活性酸素は加齢臭とも関係があります。

年齢を重ねて加齢臭が気になる方もいると思いますが、加齢臭はノネナールという物質の匂いで、

脂肪が過度に酸化した状態(過酸化脂質)で活性酸素が脂質に作用することで出てくるものです。

加齢臭を抑えるには、活性酸素を出さないか減らす生活をすることです。

活性酸素はどういったことで発生するのでしょうか。

 

1【急激な運動】

運動は体に良いことですが、息が切れるほどのきつい激しい運動を行うことで

多くの酸素を必要とします。そして急に運動をやめてしまうと多くの酸素が体内に残ることになり、活性酸素が発生します。

やはり適度な運動を定期的に行うことを心がけること、激しく動いた後はゆっくり体を動かしながらクーリングダウンを行うことです。

ミトコンドリアを増やした方が良いとされていますので、ゆっくりとした軽めの運動にやや強めの運動を組み合わせて、少し息が上がることも行っていき筋肉を増やすことでミトコンドリアも増やすことができます。

運動をすることで、活性酸素はどうしても発生しますが、同時に活性酸素を消す酵素も増えるので、少量の活性酸素は長生きには必要です。

2【早食い・大食い】

あまり意識しないかもしれませんが、食べ方によっては多くの活性酸素が発生します。

食べ物が胃に入ってくると、消化をするために、消化酵素が大量に分泌されます。

消化酵素をつくるのにもエネルギーが必要で、早食いや大食いをしてしまうとそれだけ消化酵素は頑張って、消化しないといけなくなります。

これは運動でいう「激しい運動」と同じ状態で、ゆっくりよく噛んで食べる(50〜100回)ことの良さを改めて感じます。

 

3【ストレスが多い状態】

今は仕事や生活の中でも何かしらストレスを受けています。

ストレスを回避しようと、体は身構える反応を起こします。

この反応も「急激な運動を始めたとき」と同じ状態を作り出します。

この時にストレスホルモンの働きで血管は収縮して酸素不足になり、それを緩和させようと酸素を多く必要としてしまい、結果的に活性酸素を発生させます。

そして活性酸素が増えるだけではなく、ストレスは免疫機能も低下させてしまうので

さまざまな病気を引き起こすきっかけになりますので、ストレスはできる限り軽減させたいところです。

 

その他にも大気汚染や有害物質を吸い込む・喫煙・飲酒・農薬や食品添加物が体内に入る・

紫外線や電磁波にさらされたときなど生活の中で様々なものも発生する要因になります。

日常生活の中でも活性酸素を避けることが難しいのが現状です。

そこで少しでも減らす工夫や取り組みができると良いと思います。

【活性酸素を減らすには】

活性酸素は悪者になっていますが、全てが悪いわけではありません。

必要以上に発生してしまうと悪影響を及ぼすことになります。

そこで抗酸化物質で活性酸素を減らし、遺伝子を守ることができます。

体内で抗酸化物質を作り出すことは限られているので、食べ物から摂取したいところです。

中でも植物には多くの抗酸化物質が含まれています。

植物は光合成で酸素を作り出す前に、多くの活性酸素が発生すると言われていて

植物が活性酸素の被害から身を守るために抗酸化物質を持っています。

ニンジンやかぼちゃ、トマト、小松菜やほうれん草、ケールにブロッコリー、大根の葉など色の濃い野菜です。

また葉物野菜に多く含まれる「葉緑素」は光合成を行う場所で抗酸化物質としてコエンザイムQ10に似たプラストキノンという物質を多く含んでいます。

体内でも活性酸素を攻撃するグルタチオンが作られ、ニンニクやニラなどの成分が変化してできます。

野菜を食べることは、活性酸素から身を守るために必要なものをいただくことで、植物の力は偉大だと改めて感じています。

 

また、電磁波の影響が酸化ストレスを作るのであれば、「アーシングも有効な手段です。

[※アーシングについての詳細は上記「アーシング」をクリックすると過去の記事が確認できます。]

方法は簡単です。土や芝生、砂浜などに手や素足をつけて地球とつながることです。

まだ、試したことがない方はぜひやってみてください♪

 

また水素も数多くの研究で活性酸素を撃退する手段だと言われています。

しかも水素は悪い活性酸素(ヒドロキシルラジカル)だけを攻撃してくれる優れものです。

水素については太田成男氏の書籍でも紹介されています。

さまざまな商品がありますが、水素は目に見えず、一番軽い分子ですので物は選ぶ必要があります。

 

活性酸素は穴の空いたコップに水を入れるようなもので、あふれてしまうことが続いていくと、体は少しずつ攻撃されて老化や病気の引き金になります。

活性酸素を溜め過ぎず、気持ちの良い適度な運動で筋肉を活発に動かし、筋肉量を増やし

ミトコンドリアを増やすことはとても重要です。

細胞が活性化することで本来の健康に近づくと思います。

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