教わらずに歩いている

普段歩いていることに意識を向けることは少ないと思います。

無意識で歩いています。

生活していて体のどこかに痛みが出る・ウォーキングして筋肉痛になる・買い物で長時間歩けない・ジョギングしたいなど様々なことから、

会員様と歩くについて話をする機会になり歩いてもらうといつも誤解があります。

それは足の力を使って歩くと思われていることです。

「じゃ、どうやって歩くの?」といつも言われます。

私もそうでしたが、ほとんどの方は歩くということを教わることなく、歩き始めています。

気づいた時には、自分の歩き方にクセがつきそのまま生活をしています。

 

一般的に言われている正しいとされる歩き方が実は違うことを知りました。

このような知るきっかけを頂けることに感謝していますし、学ぶことは終わらないと日々感じます。

「歩く・歩行」を辞書で引くとあゆむ、体を前に移動させるとあります。

江戸時代では1日に30km前後歩いていたようで、歩くことは移動手段でした。

移動手段で様々な乗り物が使える今では考えられないことですが、昔のほうが体を使っていたことは間違いないです。

移動するために歩いていたので、歩いても疲れないということが重要になり、

疲れない歩き方が本来の歩くことだと思います。

 

歩く際にほとんどの方が足から動かします。

そして体の前に足(かかと)が着地して、足裏を通り、親指に流れて蹴り出す。

そうすると膝が曲がります。

膝が曲がれば、太ももの前側の筋肉にブレーキをかけることになりますので、負荷がかかり筋肉痛が起こりやすくなります。

筋肉に負荷をかけながら、1日に5000歩から10000歩程度歩いていると

片足で考えるとその半分の2500回から5000回は毎回太ももの前側の筋肉に負担がかかっていることになります。

「歩いて疲れる」ということです。

 

それに立ち姿勢のバランスが崩れていると、そのままの状態で歩くことになりますので

左右の肩の高さ、左右つま先の方向、膝の方向、上半身の動き、頭の位置など人によってクセが出ます。

そのクセが繰り返されて歩いていると、いずれどこかに痛みが生じたり、不調が起こることは想像できます。ウォーキングやジョギングをして足や膝、腰を痛めることになります。

疲れないように歩くにはどうすれば良いのか。

ポイントは以下の通りです。

【疲れない歩き方のポイント】

・重心を移動させる

・腕振り

・着地足は身体の下

・股関節を使う

・足が後からついてくる

 

会員様には歩きながらポイントを伝えて、楽に歩ける感覚が得られるように声かけをしています。

いろいろ意識するところがあると、動きが硬くなり逆に力が入ってしまうからです。

重心をどこに置き、どうすれば重心が移動するのか、腕振りはどちらを意識するのか、足の着地はどうするのか、股関節から使うとお尻の筋肉が働き、ふくらはぎの筋肉が使われすぎることがなくなります。

自然と歩くのが速くなり、勝手に足がついてくるようになります。

この感覚はどんどん歩けると思ってしまいます。

ただ歩くのは片足が必ずついていますので、速さにも限界がきて歩きにくくなります。

この感覚でウォーキングからジョギングやランニングができるようになると、

楽に体が前に進む感覚が得られて無駄な疲労がなくなります。

 

筋の疲労が少ないということは、酸素を使って動けているので、効率良くエネルギーを回せるようになり長く動くことができます。

生活動作、仕事の動作、スポーツ競技の動作など様々な状況の中で、求めるものは違うと思いますが、効率良く体を動かすことは大きく体力につながりますので、良いきっかけになると思います。

痛みが軽減され、疲れにくい、そしてパフォーマンスも上がる。

当ジムはそのような体を身につける場所になります。

歩くことや走ること、体の使い方について興味がある方はお気軽にご相談ください。

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