【ゆるめるとは】
当ジムのボディケアはストレッチングやマッサージとは違った感覚を得られます。
それは全身を「ゆるめる」・「整える」ことを目的としているからで、皮膚や筋膜、筋肉や関節を優しく動かすことにあります。
「ゆるめる」を辞書で確認すると、”力をゆるめて今より楽な体勢をとる”や”ゆとりをもたせる”とあります。硬く小さくなったスポンジに水をかけるとふくらみ柔らかいものに戻るような感覚です。
硬くなった皮膚・筋膜・筋肉をゆるめることで、血液やリンパ液などが全身に流れます。
流れるということは酸素や栄養素も全身へ流れることになり、痛みなどの不調が改善され本来の身体に戻すことができます。
身体を動かし、筋肉を発達させる効果も上がりますので、より健康体へ近づけることになります。
よく力を抜くのは難しいと言われます。
それだけ日常動作や仕事の動作などで身体は緊張状態にあり、皮膚・筋膜・筋肉も硬くなっていると考えられます。身体をゆるめることは、健康にもスポーツにもとても重要です。
【ストレッチで筋肉はゆるむのか】
一般的にはストレッチをして体を柔らかくすると言われています。
ですが、ストレッチをしても体が柔らかくならないと思った方もいると思います。
ストレッチは痛い…
伸ばして痛いのに押されたりした経験があると思います。
ストレッチは筋肉を伸ばすことになりますが、体は筋肉だけではなく皮膚(表皮、真皮)、皮下組織(皮下脂肪)、筋膜、筋肉と重なり合っていて、その下に骨とつながります。
こんなに何層もあると、硬くなった部分をストレッチしてもうまく動きません。
それは皮膚や筋膜も硬くなっていることが考えられるからです。
皮膚や筋膜を柔らかくするためには、優しい刺激が必要になります。
優しい刺激がリンパ液の流れも促進させます。
皮膚や筋膜がゆるむと関節がスムーズに動きます。
皮膚や筋膜、筋肉の周りには血管やリンパが草木の根っこのように張りめぐっていますので、筋肉や筋肉の周りが水分で満たされたプルンプルンに柔らかくなると血液やリンパ液も流れやすくなります。
それに硬くなっている筋肉に伸ばすという刺激を与えると抵抗することになり、抵抗は筋肉を鍛える時と同じになります。
そう考えると、伸ばすこととゆるめることは違うことになります。
伸ばすと縮む反応(伸長反射)が起こるので、筋肉を柔らかくすることにもつながりにくいと思います。
筋肉が伸ばされたら縮む反応(伸長反射)を出さずにストレッチングするかがポイントになり、関節を動かして心地よいと感じれるように動かすことです。
そして一つの筋肉だけではなく、筋肉や筋膜には全身のつながりがありますので、できるだけ多くの筋肉を動かす方が良いです。
筋肉が緩みやすい関節のポジションで、気持ちよく筋肉を動かしてあげると、筋肉は柔らかくなり動きやすくなります。
スポーツや運動前には反動を使ったストレッチなど、ウォーミングアップとして全身を伸ばしたり縮めたりを繰り返してあげると、身体を動かす準備ができます。
また筋力が弱くなっている方には、ストレッチが十分トレーニングになります。
【優しい刺激】
自分で身体をゆるめる場合は、できるだけ重力の影響をなくすために、あおむけやうつ伏せ、横向きなどで行う方が良いと思います。
体全体を触ってみて、どこが硬くなっているのか、張りがあるのかなど確認してみると良いです。
腰まわりであれば、両膝を楽に左右に倒してみる。
張りを感じる場合でも、小さな範囲で膝を倒すことを繰り返していくと、自然とゆるみがでて少しずつ動く範囲が大きくなります。
さまざまな姿勢でさすってみる、揺すってみる、気持ちよく動かしてみるです。
皮膚・筋膜・筋肉の張りが少なくなり、関節がスムーズに動き、血液やリンパ液の流れが促進されると、動かす前よりも体の軽さや関節の動かしやすさを感じられるのではないでしょうか。