人は走る才能がある、長く走ることができる。
そう思えるようになったのは、さまざまなきっかけがあります。
昔の人の移動手段は自らの足で動くことだったわけです。
明治あたりの頃、110km[東京から日光]を人力車で14時間半交代なしに動き続けたという記録もあります。
トレイルマラソンという山の中[100kmを超える距離]を走り続けるレースなどもあり、人はこんなに走れるのかと思ったほどです。
ウォーキングとジョギング
ではウォーキングとジョギング、ランニングとは何が違うのでしょうか。
※ウォーキングについては過去の記事はこちら→「教わらずに歩いている」
ウォーキングは必ず片足が地面についています。それに対してランニングは足が地面についていない場面があります。
ウォーキングは時速3-5km、ランニングは時速6-7kmあたりになると言われています。
ウォーキングはどちらかの足が必ずついているので早歩きもできますが、スピードが上がると体を前へ移動させることが難しくなり効率が悪くなるということです。
ということは早歩きでスピードを上げていくよりも、ゆっくりのジョギングを入れた方が効率がよくなります。そして、効率が良くなるだけではなく、さまざまな良いことが確認されています。
・心臓が強くなる
・ミトコンドリアが活性化
・体温が上がる
・脂肪を使ってスリムになる
・高血圧の改善
・血糖値を下げる など
健康のためにジョギングを取り入れることは効果的だとわかります。
ジョギングはゆっくり走るとか、一定の速さで走るという定義があり、息が上がってきついと感じるスピードではなく(速くなるとランニングになる)、最初は歩く程度のゆっくりとした速さで行うと良いです。
ジョギングフォーム
ウォーキング時と同様ですが、前に進むので上体が前に傾いています。そして身体を移動させるので楽に動かしたいというのが前提になります。
歩幅を広げようと前に足を出してかかと着地をすると、脚でブレーキをかけることになり筋肉に負担をかけて疲労が早くなり、膝の負担も強くなります。
動作の要は股関節になりますので、股関節から動かせる走りに変えていけると良いのではと考えます。
以下のようなところに意識をおきながらジョギングを行ってみましょう。
①頭はスッと上に伸ばすように
②腕は肘を曲げて楽な位置で振る
③脚はできるだけ身体のラインに近い位置に着地
④つま先[母趾]で着地
身体を効率的に動かして、楽に動くことは健康効果としてだけではなく、スポーツの場面でも大きな影響が出てきます。
特に球技など走ることが多くなるスポーツでは、体力要素が勝敗に大きく影響しますので、走り方が変わるだけでエネルギーを効率的に使えるようになりパフォーマンスを上げるきっかけにつながります。
痛める危険性
上記にもありましたが、かかと着地で歩幅が広くなってくると、ブレーキをかける動作になりやすく、着地の際に膝が曲がることが多くなります。
下りの坂道を走るような感じになり、膝や足首に痛みが出る可能性があります。
また、身体のクセや歪みも影響すると考えられます。
普段の姿勢や仕事での姿勢など使い方に偏りがある状態のままジョギングをすると
身体の前後や左右のバランスが崩れたまま走ることになりますので、
腰や股関節などに負担がかかる原因になることもあります。
ウォーキングやジョギングをしていてどこか痛くなった場合は、身体のバランスが崩れていることで歩き方や走り方が悪くなっていると思えると改善するためにどうするかが見えてくると思います。
ウォーキングよりもゆっくりのジョギングの方が健康効果が高く、シェイプアップや体力が向上することもわかっています。
走ることで気分転換やストレス解消にも大きな効果があります。
これは私も走っていて感じますし、キツくない範囲で動くので楽しく走ることができます。
楽しく続けられて良い習慣が作れると人生にも活力が生まれるのは間違いないと思います。