呼吸で体は変わる

【呼吸は生きること】

人生で食べる量(酵素の量)と呼吸量は決まっていると言います。

ゾウガメの寿命は平均100歳程度、175歳でギネスにも登録されているゾウガメもいるとか。その呼吸は数分に1回だそう。

ヨガ行者の呼吸回数で、2分に1回や4、5分に1回というとてつもなく長い深呼吸ができる達人のような人もいるようです。

人の呼吸数は1分間に13~16回程度(個人差はあります)と言われていますので、1回の呼吸を少しでも長くすることは、生きる上でも重要になります。

【数息観】

呼吸と自律神経はつながりがあり、交感神経(呼吸が速くなる)、副交感神経(呼吸がゆっくりになる)に影響します。ストレスを感じると反応して、呼吸が短く、浅くなります。そして回数が増え、胸で呼吸をするようになります。

呼吸をすると胸だけが膨らむ人も多いのではないかと思います。

そこでゆっくり深い呼吸ができるように、「数息観」という方法があります。

呼吸は吐くことが大事になりますので、ストローを口に加えて息を吐くように細く長く優しく吐いて10秒数えてみましょう。

これをゆっくり繰り返して、5~10分でもできるとそれは瞑想になります。

吐く息が強くなると力んでしまうので、ご注意ください。

あくまでも優しくです。

【呼吸を操る】

心臓の動きは止めたり、動かしたりすることはできませんが、呼吸は自分で操ることができます。

呼吸はどこでするのでしょうか。

鼻から入った空気が肺まで広がります。肺は上よりも下の方が大きく広がっていますので

肺いっぱいに酸素を送り届けるには、お腹まで空気を入れてあげる(横隔膜呼吸)ことです。

深く呼吸を行い、横隔膜が働くとお腹がふくれてきます。

お腹がふくれると内臓が動くことになり(内臓のマッサージ)、血流を促してくれます。

お腹が硬くて緊張していると、膨らむことができないので、リラックスしてお腹を緩めて酸素を体の隅々まで入れてあげましょう。

呼吸は1日に約2万回と言われています。その1回1回の質を向上させることで
より多くの酸素を体に供給できることにつながります。

 

生活において基本は鼻呼吸です。

鼻であれば、鼻毛が空気清浄機のような役割をしてくれるので、チリやほこり、ウイルスなど様々なものの侵入を防ぎ、うるおいを保ってくれるので喉の乾燥も予防できます。

キレイな空気を肺の上から下までいっぱいに送ることができます。

私たちは話すことで自然と口があいてしまうので、口呼吸になりがちです。

寝ている間に気づくと口があいていて、朝起きると喉がカラカラになっている方もいるでしょう。

口呼吸は胸だけで呼吸をすることが多くなり、浅い呼吸になります。(夜就寝時に口テープを貼ると効果的です!)

慢性的な口呼吸になると、吐く量も増えるので体内の二酸化炭素の量が減ってしまい

結果的に臓器や筋肉に酸素を送りこめなくなります。

二酸化炭素の量でも呼吸に影響を与えてしまうようですので、

鼻呼吸でゆっくり深い呼吸にすることで、ストレスや緊張状態から解放されて副交感神経が働き、リラックスしやすくなります。

スポーツや運動においても同じです。

スポーツや運動をする場合、つり力みやすくなりますが

力むと体が緊張してしまい、結果酸素を取り込めない状態になります。

スポーツでは全身持久力が必要で、より酸素を必要とするのに、酸素が取り込めない、疲れやすい、走れないということにつながります。

運動時でも腹式呼吸ができるようになるのが理想です。

血流が良くなり、動いている筋肉へ運ばれる酸素の量が増えます。

効率的な呼吸が身につくと、不安を解消することもでき、体力や運動能力がアップすることになります。

スポーツや運動時に口呼吸と鼻呼吸を合わせて行い、少しずつ鼻呼吸の割合を増やしていけると良いです。

 

そして口を閉じている時の歯と歯はつかないように紙一枚程度浮かせてください。

歯と歯がつくと噛むための筋肉が緊張して、首から肋骨へと伝わります。

呼吸をする際に肋骨が硬いとうまく広がらずに、呼吸を妨げることになります。

呼吸をする上で、体幹から首までのとても多くの筋肉が関わっていますので

腹部や肋骨周囲の筋肉は柔らかくしておいた方が自然でスムーズな呼吸ができると思います。

 

呼吸を自在に操れるようになると、心も安定して体力も向上します。

スポーツや運動、シェイプアップにも効果を発揮しますので、1日約2万回の中で良い呼吸が増えていくと1ヶ月、1年とさらに多くの恩恵を受けることにつながりますので、ぜひお試しください。

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