自律神経を整える

自律神経を整える

桜を楽しめるのも後少しになりますが、春時期は気圧が下がるにつれて、白血球のリンパ球が増えてアレルギーを起こしやすくなるとも言われています。

それに活動量が減ったり、生活にメリハリがないと自律神経が乱れ、体のだるさ、活力低下、不安になる、病気発生など不調を訴えることが増えてきます。

自律神経は私たちの体に欠かせない機能として備わっていて、交感神経と副交感神経が互いにシーソーのように働いてバランスをとっています。普段気づかないからこそ、ちょっとしたことで健康で楽しい毎日を過ごせるきっかけづくりになればと幸いです。

1日の活動では、日中は交感神経が優位になりやすく、細胞が興奮しやすい状態(アドレナリン分泌)になります。心臓の鼓動、血圧も上がり活動しやすくなります。

反対に夜になると副交感神経が優位になり、細胞がリラックスしやすい状態(アセチルコリン分泌)になります。心臓の鼓動を緩やかにして、血管を広げて血流を促し、心も体もゆったりリラックスしやすくなります。食べ物を食べた時も副交感神経が働いています。

自律神経のバランスを良くして、心身ともに健康を保つには以下のことに気をつけると良いです。

・適度な運動
・ゆっくり食事
・体を温める、血行をよくする
・深呼吸
・ストレスの自覚
・薬を飲まない(交感神経を刺激)

 

【適度な運動】

この中でも「適度な運動」というはよく言われることですが、約37兆個ある細胞を活性化させて全身の筋肉を動かすことは体にとってとても重要だとわかります。

筋肉は体の約40%を占めていますが、30歳を過ぎると1年で0.5~1%ずつ減少していき、70歳で2分の1、80歳で3分の1になるといわれています。

筋肉の中でも遅筋線維と速筋線維があり、速筋線維の割合が40歳を境に減少していくことがわかっています。

速筋線維を減らさないということがポイントになります。

この速筋線維をどう使っていくのかは、ジムのコンセプトでもあり「筋肉の使い方」にも詳しく書いています。

心地よい運動は体も受け入れ、細胞も活性化し、血液の流れもよくなり、柔らかい筋肉のまま筋力を向上できることが良いと考えます。

「適度」という言葉があるように、「過度に頑張りすぎる運動」は逆に体に悪い影響を与えるということです。

それは体に負担がかかりすぎると、活性酸素が発生するからです。

頑張りすぎる運動はそれだけ酸素が必要になり、エネルギーを作る過程で活性酸素が発生します。

老化や病気を引き起こすとされる活性酸素ですが、増えすぎると体内で処理しきれなくなります。

【ゆっくり食事】

活性酸素を発生させる要因に「早食い、大食い」があります。

胃に食べ物が入ってくると消化酵素の力で分解してくれます。

食べ物が一度に多くの量が入ってくると、より消化酵素を出さないといけなくなり、早食いで食べ物の形が残った状態だと、小さくしていくために消化酵素が必要になります。

これは先程の運動の考え方と同じになりますが、消化酵素が必要になるとそれだけエネルギーも必要になり、活性酸素が発生します。

「よく噛んで食べましょう」と言われますが、とても大事なことだと改めて思います。

普段の食事では50回程度を、玄米は100回程度を目安に噛んで食べていますが

白米だとすぐに飲み込んでしまうので、噛んでいないなと気づくことが多いです。

ゆっくり食事を楽しむことは健康につながります。

【体を温める、血行をよくする】

運動して全身の筋肉を適度に働かせると体温が上がります。筋肉が熱を生み出してくれるからです。そして体温(37度)が高い方が私たちの約37兆個の細胞(ミトコンドリア)も活性化します。

体内酵素が活発に働くのも体温が高い方が良いし、ウイルスや細菌に負けないための免疫力も体温が高い方が働きます。

体がポカポカと心地よく温まり、気分も爽快に感じる時が一番です。

体を温めることは運動だけではなく、お風呂(湯船)につかったり、足湯、湯たんぽ、カイロ、遠赤外線ドーム(スマーティ)、よもぎ蒸しなどもできます。

体温を高い状態に保つことは、冷え性改善、低体温改善、シェイプアップ、老化予防、病気予防、運動能力向上など様々な良いことがあります。

【交感神経と副交感神経のバランス】

活性酸素を発生させる要因に「ストレス」があります。

ストレスは活性酸素を発生させるだけではなく、交感神経が長く続くことで低体温、低酸素になり細胞(ミトコンドリア)が元気を失います。

体温が低くなると、代謝もさがり、免疫力もさがり、病気を招いてしまいます。

観葉植物は根や葉の状態がちょっと変わっただけでも枯れてしまうことがありますが、人にも同じことが言えると思います。

血液の流れが悪く、酸素を運べず、熱をうまく作れず、全身の循環が悪くなってしまうと、病気や不調を起こします。

薬の飲み過ぎも交感神経を刺激して、体を冷やしやすいと言われています。

異物が胃に入ってくることで、消化酵素はとても頑張っているはずですので、体の状態を見ながら控えたり減らしたりすることも必要だと思います。

ストレスを上手にコントロールすることができれば、蓄積を防ぐことができると思います。

仕事や人間関係のストレス、悩み事が多い方は呼吸をゆっくり行い、深呼吸や瞑想をちょっとした時間に取り入れるだけでも心が落ち着き、副交感神経を働かせることができます。

山や川、海などの自然豊な音に囲まれて、ゆっくり呼吸するだけでもとてもリラックスできます。

逆に毎日の生活にメリハリがなく、活動が少ないという方は副交感神経が長く続いてしまい、リラックスしすぎも健康には良くないと言われています。

運動はもちろん、散歩などで外出する機会を作ってみると良いと思います。

無理にこうしないといけないと思い込まず、外の景色や目の前の草や花に目を向けて短い時間でも楽しめるようになると外出しやすくなると思います。

日々楽しくなると、ワクワクします。

日中は活動して体を使い、夜はゆっくりリラックスできる生活というのは簡単なようで難しいのかもしれませんが、そんな毎日にしたいと改めて思います。

関連記事

PAGE TOP