免疫力を上げる

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目次

・免疫力と自律神経

・免疫力が下がる原因

・免疫力を上げる方法

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〈免疫力と自律神経〉

人は自然治癒力が備わっていて、底知れぬ力があるのだと思います。

今、改めて感じることですが、自分の体に必要なのは様々な病気に負けない「免疫力」であり、クスリやワクチンではないと思います。クスリやワクチンは根本治療ではありません。

私たちの体に欠かせない機能として備わっているのが自律神経です。

自律神経は交感神経と副交感神経が互いにシーソーのように働いてバランスをとっています。

交感神経は日中が優位になりやすく、細胞が興奮しやすい状態(アドレナリン分泌)になります。心臓の鼓動、血圧も上がり活動しやすくなります。

反対に副交感神経は夜に優位になりやすく、細胞がリラックスしやすい状態(アセチルコリン分泌)になります。心臓の鼓動を緩やかにして、血管を広げて血流を促し、心も体もゆったりリラックスしやすくなります。食べ物を食べた時も副交感神経が働いています。

この自律神経の働きに内臓も影響をうけますが、免疫力に関わる白血球も影響をうけると言われています。

白血球の95%は顆粒球とリンパ球があり、残り5%はマクロファージです。

顆粒球は大きめの真菌や細菌、古くなって死んだ細胞などを食べてくれます。

リンパ球は小さめのウイルスなど微小な異物やガン細胞を食べてくれます。

マクロファージはウイルスや異物が体内に入ってきた際に、知らせてくれる役割があり、免疫のスイッチをオンにしてくれる役割があります。

自律神経と白血球の関係は、交感神経が優位のときは、顆粒球が増えて活性化します。

副交感神経が優位のときは、リンパ球が増えて活性化します。

この自律神経が乱れることで、本来悪いウイルスや細菌を攻撃する白血球が過剰に反応してしまい、良い細胞を攻撃して病気などを引き起こすと言われています。

〈免疫力が下がる原因〉

生活の中で、どうなると免疫力が下がるのでしょうか。

やはり年齢とともに低下していくことは避けられず、それに加えて不規則な生活偏った食生活も免疫力の低下を招きます。

仕事で朝から夜遅くまで働いて、落ち着いて食事もできないような環境や、睡眠時間が削られていて、疲れが抜けないなど日々に追われているような生活は注意が必要です。

1日を通してバタバタしていると、食事をゆっくり食べる時間もなくなります。

そうするとスーパーの惣菜、コンビニのお弁当やおにぎりなど出来ているもので済ませてしまう経験はあると思います。

体は交感神経が常に働いている状態が続き、食事をゆっくり楽しむことで副交感神経を優位にしてバランスをとるはずですが、それが出来ずにずっと体は緊張状態が続きます。

お風呂もシャワーで済ませ、何かをしながらいつの間にか寝てしまうということもあるかもしれません。

それに、外食や惣菜、弁当などは揚げ物やお肉類が中心になりやすく、油や添加物、農薬など有害物質を一緒に食べることになり、分解しようと内臓が頑張ります。体はより疲れて、免疫力が下がってしまうのです。

それに、人間関係や悩みなどを抱え込んでいると、体はストレスを感じてしまし、交感神経が強く働くことになります。

逆に毎日ゆったり過ごしているばかりだと、副交感神経ばかりが優位に働いてしまい、これもまた病気を招きます。リンパ球が過剰に反応しすぎると、アレルギーなどの症状を引き起こします。

この自律神経はバランスが保たれているからこそ、健康な体に近づくことがよくわかります。交感神経と副交感神経のどちらかが働きすぎてしまうと、バランスを崩して、免疫力が低下し様々な病気やアレルギーが発症してしまうことになります。

バランスを保って生活することはとても大事だと思います。

そして安易な薬の常用は危険です。

私も昔はよく活用していましたが、頭が痛いとお腹が痛いという時に市販の頭痛薬や下痢止め、痛み止めなどの薬などを服用してしまうことです。関節が痛いと湿布や塗り薬もよく使っていました。

また不安なので、先に薬を飲んでおくという方も少なくありません。

薬を常用することで、交感神経が強くはたらいて、血管を収縮させてしまい、体温低下や免疫力低下を招きます。

少しずつ、薬を減らしていくことと、生活習慣を見直し、食生活を改善していくことで、自らの腸内環境が改善され、症状の根本改善につながります。

〈免疫力を上げる方法〉

ウイルスや細菌は目に見えないので、いつどこで感染するかわからない。

これが不安の原因だと思います。そうなると自分の免疫力を常に高い状態にしておくことが一番の対策だと考えます。

仕事や人間関係のストレスを減らすことや、常用の薬を減らしていくこと、気持ちよく体を動かすこと(過去の記事:免疫力を上げるのに運動は何でも良いのか)、体温を上げること、よく笑うこと、森林浴でリラックスすることなど自律神経のバランスを整えることはとても重要です。加えて僕が一番重要だと思うことは、食習慣の改善です。

免疫力には腸の機能が大事であり、腸の機能をよくするためには、食事が大事だからです。

食事の内容によって、腸の機能は良くも悪くもなります。

そして、便の具合は日によって変わりますので、食べたものの影響を受けやすいです。

日頃の食生活が改善できれば、腸内環境がよくなり、良好な腸内細菌を増やしていくことでウイルスに負けない、また自然治癒力の高い体になると思います。

そのためには、日本人の体に合う昔ながらの「和食」に戻していくことです。

玄米を中心に、野菜や根菜類、海藻類、味噌、醤油、酢、梅干し、納豆、漬物、糠漬け、甘酒など腸内環境を整えるために良い食材が数多くあります。

特に発酵食品は腸内細菌を良いものにするため、必要不可欠です。

ですが、市販品の調味料には添加物が入っていることが多いので、原材料名を確認して昔ながらの製法で作られた調味料を選ぶことをオススメします。

また塩はとても重要なミネラルです。

食卓塩(塩化ナトリウム)ではなく、海塩や岩塩などの自然塩を摂取することが大事です。

特にマグネシウムが多く含まれているものを選んでください。

純粋なにがり(粗製海水塩化マグネシウム)などもプラスされると良いです。

マグネシウムは自然治癒力を活性化させるために、必要になると言われています。

葉物の葉緑素や自然塩を積極的に摂取できると良いと思います。

仕事や生活習慣によって、つい外食や惣菜を選んでしまうこともありますが

日頃から食品に気をつけて、選んで食べることで自分の腸内環境を整えていくことができるので

ぜひ、お試しください。

1週間のうちの半分は気をつけてみるなど、少しずつ変えていけると良いと思います。

無理なく、1週間のうち8割の食事は選んで食べる習慣をつくってみましょう。

それだけで、体調がよくなり病気に強い体になります。

それに、体もシェイプされて、引き締まり、体の軽さも感じられ様々な良い効果が期待できます。

 

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