低体温・体の冷えを改善する方法

体の冷え・低体温について

〈目次〉

・体温は何度くらいが良いのか

・体温が低いとどうなるのか

・低体温の原因

・改善方法

体温は何度くらいが良いのか

健康を維持していくのに、適切な体温は36.5度、内臓のある深部体温は37.2度くらいと言われています。

最近では、体温が維持されていない方が多くなっていて、実際にお客様の体温を測ると、36度前半の方が多く、低いと35度台の方(女性に多い)もいらっしゃいます。

測ってみて、体温が低いことにビックリされる方も少なくありません。

なぜ、適切な体温が必要かというと、血液の流れや免疫力、体を動かすためのエネルギーを生み出します。そして腸内細菌のバランス、体内酵素の活性にまで関わっていることがわかっています。 

体温が低いとどうなる?

では、体温が下がると体の中で何が起こるのでしょうか。

日中の体温が35度台の方は、低体温の可能性があります。

朝は低く、日中にかけて体温は上昇し、また就寝前に下がってきます。その差は0.5℃から1℃程度です。

低体温になると、新陳代謝が悪くなりお肌が乱れ、排泄機能が低下して便秘や下痢、むくみが起こりやすく基礎代謝も低下してしまいます。

そうなると、太りやすくなり生理機能が乱れたり、頭痛や腰痛なども引き起こします。そして病気へとつながっていきます。

体温が1℃下がると免疫力が30%以上も下がると言われています。

ウイルスが侵入しても、免疫力が高ければウイルスに勝つことができます。

免疫力が低下すると、白血球の働きが弱くなり、体の抵抗力がなくなってきます。

白血球のほどんどは顆粒球とリンパ球で構成されていて、自律神経と関わりがあります。

一日の中でも変動があり、昼間など交感神経が優位に働いてると顆粒球が増えて、夜など副交感神経が優位になるとリンパ球が増えてきます。

驚きなのが、体内では毎日がん細胞は作られているということ。

すぐガンにならないのは、リンパ球が体内のがん細胞を排除しているからです。

体温が下がってくると、この白血球の働きも鈍くなってしまうので

様々な病気を引き起こすことになります。

低体温の原因

では、体温が低くなる原因は何でしょうか。

それは生活スタイルの変化にあると考えています。

・ストレス(仕事や悩み、住環境など)

・筋力の低下(体を動かすことが少なくなっている)

・冷たい飲み物、食べ物の食べ過ぎ(冬でもアイスや冷たい飲み物)

・甘いものの食べ過ぎ(デザートやスイーツは必ず食べる)

・年中お風呂はシャワー

・薬の飲み過ぎ(年々薬が増えている)など

体温のコントロールをしているのは、自律神経の働きによるものなので

生活習慣が崩れていると、自律神経が乱れ、体温調節が効かなくなります。

改善方法

考えられる改善方法をご紹介します。

①体を動かす

日常生活で体を動かさなくなっている方が多いのではないでしょうか。

移動は乗り物、仕事はデスクワーク、自宅では椅子やソファに座っていることが多くなると、筋肉を使うことが少なくなります。年齢を重ねるにつれて、筋力が低下します。

改善するためには、生活しながら筋肉を使う工夫が必要になります。

家事をしながら、少ししゃがむ動作をしたり、階段を上り下りしたり、椅子に座ったり立ったりしたり、無駄に動いてみることから始めると良いと思います。

体の末端である手の指や足の指をグーパー運動をしてあげることで体の隅まで血液を流すことができるので、体温も上昇します。

筋力トレーニングができる方は取り入れてもらえるとさらに効果が期待できるでしょう。

頑張りすぎてきついトレーニングではなく、ほどよく筋肉を使って気持ちが良いと思える運動で良いです。

たまに少し重りを持ってみたり、手や足を速く動かしてみたり、上下に弾んでみたりと違う動かし方をすることで筋肉も違う種類が働きます。

そうすることで、より熱が生み出されて、体温をあげることができます。

体温を上げすぎて、汗をかくと今度は体温を下げようとしますので、注意が必要です。

②ストレスを減らす

悩み事や考え事、仕事関係、人間関係などストレスが多いのも現状です。

ストレスを感じると交感神経が優位になり、体は攻撃体勢で興奮状態となり体は緊張してしまいます。

そうなると、脳は副交感神経を働かせて快楽を求めますので、つい甘いものが食べたくなる、好きなものが食べたくなります。

好きなものばかり食べていては、病気を招いてしまいますので、他の方法でもリラックスする必要があります。

お風呂の湯船に入ったり、アロマオイルを使って目をつぶり、ゆっくり呼吸をしてみたり、

好きな音楽や自然の癒しの音を流しながら、ストレッチやヨガなどリラックスできるものを行ってみると、体も心も軽くなります。

③食べ物を選ぶ

東洋医学の考え方に、陰性と陽性、中庸があります。

中庸を目指すことが健康に良いとされていますが、やはり偏らないということが大事だと思います。

野菜や果物には旬の時期があり、夏に食べる食材を冬でも食べてしまうと、体を冷やす

可能性があります。また輸入品では、暖かい国で作られているものも冷やす可能性がありますので注意が必要です。

季節にあった食べ物を選んで、食べることが必要になります。

また砂糖を使った甘いものも体を冷やす作用がありますので、食べ過ぎは禁物です。

汗をかかなくなっている状況では、水分の取りすぎも注意し、紅茶や番茶など発酵茶を飲むと温める作用があり、生姜や根菜類、味噌、醤油、納豆、たくあん、梅干しなど昔ながらの発酵食品、自然塩を活用できると良いと思います。

全てを一気に変える事は、難しく抵抗を感じる方も多いです。

できそうだなと感じるものから隙間時間に取り組んでみてください。

続けることが一番重要なので、いつの間にか冷えを感じなくなったり、薄着でよくなったり、すぐポカポカするようになったりと感じることができれば良いと思います。ぜひお試しください♪

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