季節に合った食べ物をいただく冬

~冬~ 身体の中からキレイに健康に

冬は寒さと乾燥が厳しく、自然界では植物は枯れ落ち、動物は冬眠する季節。

私たちも温かいものを頂きながら、無理をせず体を休めて春に向けてエネルギーを蓄えたいところです。

もちろん、冬と言えば鍋です。

野菜をたっぷり、お肉少々の栄養バランスでおじやをいただく。

本当に美味しいですし、身体を温めてくれます。

一般に土の中で育つ根菜類は体を温める作用があると言われています。

地上で育つ葉菜類は体を冷やす作用があると言われています。

冬は加熱して体を温める作用のある食べ物を多く利用したいです。

身体の冷えはさまざまな痛みや病気を引き起こします。

全身の血流を活発にして体温を高く保つために、日々工夫したいです。

旬な食べ物

〈野菜〉

にんじん、ごぼう、大根、れんこん、自然薯、ゆり根、さつまいも、ネギ、

水菜、小松菜、春菊、白菜、からし菜、かぶ

〈野草〉

ミツバ、セリ、ハコベ、ふきのとう

〈魚介類〉

たこ、ふぐ、たら、ひらめ、たい、赤貝、牡蠣、帆立、カニ

〈果物〉

りんご、みかん、ゆず、だいだい、キンカン

 

【血液について】

血液は全体重の約13分の1(体重60kgの男性で約4.6L)を占めていて、血管の長さは総延長約9万kmと言われています。

血液が50秒程度で身体の中を1周します。

心臓より下におりた血液は、重力に逆らって心臓まで戻らないといけないので血管の逆戻りを防ぐために弁がついていて、筋肉のポンプ作用に助けてもらいながら心臓まで戻ります。

(前回の記事:ふくらはぎは第二の心臓にもあります)

全ての身体の機能が適切に働くためには、血液循環が重要になり細胞に酸素と栄養を届けて、二酸化炭素と老廃物を血流に乗せて排出します。

循環の要は心臓でポンプの役割をしていて、動脈、毛細血管、静脈と流れていきます。

細胞に届けて酸素がなくなった血液(二酸化炭素をつけている)は心臓を経由して肺へ送られ、呼吸により酸素を受け取った血液(二酸化炭素を排出→ガス交換)になり、心臓へと戻り、全身に運ばれていきます。

循環が滞ってしまうと、組織に栄養が届かなくなり代謝機能が低下、内臓の働きも低下、骨や筋肉、膜や皮膚の働きも低下することになります。

また、老廃物や毒素が組織に停滞し続けることになり、肩こり、膝痛、腰痛、めまいなどの不快症状が出てくると言われています。

【筋肉の健康効果】

筋肉のポンプ作用で血液を心臓まで戻す重要な役割があり、筋肉を動かし強くしていくことは健康には必要不可欠です。

◯血流促進・体温上昇

筋肉は姿勢を維持したり、体を動かしたりする働きがありますが、筋肉を動かすことで血流が促進し、体温が上昇する。その結果、内臓、脳、精神まで活性化します。

◯血圧ダウン

筋肉を動かし体温が上がることで、血液中の糖、脂肪、コレステロール、尿酸、乳酸などの処理が促進します。血管が拡張し、血液の流れも良くなるので血圧も下がり心臓の負担軽減になります。

◯毛細血管増加

筋肉を動かし発達すると筋肉内の毛細血管が増えます。

筋肉には数百から数千の筋繊維があり、1本の筋繊維の周りに数百本の毛細血管が走っています。

毛細血管が増えることで血流量が増え、体力アップにつながります。

逆に足腰の筋肉が落ちると筋肉にそって走っていた毛細血管も減少し、血液は行き場をなくして上半身へと集まるようになります。

◯骨が強くなる

運動で骨に適度な負荷をかけると骨を作る細胞が活性化し、カルシウムが骨に沈着しやすくなります。骨の血流も良くなり、骨芽細胞の働きが活発になり骨密度を高めます。

◯脳の血行促進・認知症予防

筋肉運動により脳の血行が促進され、海馬の萎縮を防ぎ、記憶力向上、認知症予防につながります。

◯若返りホルモンの分泌

運動をすると気分が爽快になるほか、内臓機能の向上も見られることは知られていますが、それは筋肉から分泌されるホルモン(現在約50種類)が確認されています。

そのホルモンは下半身の筋肉から多く分泌され、さまざまな臓器の働きと連動します。

◯免疫力増加

筋肉運動により体温が1度上がると、免疫力は5~6倍にも増加します。

逆に、体温が1度下がると、免疫力は30%以上低下します。

 

※過去の記事 健康的に体温を上げる方法 もチェックしてみてください♪(お風呂の温度についてもご紹介しています)

参考文献:非常識の医学書 安保徹、石原結實、福田稔

参考文献:一汁一菜 若杉友子

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