年齢を重ねるにつれて、身体の硬さを感じている方も多いと思います。
朝の目覚めに、全身が固まっていることに気づき、その場で動かさないと立ち上がりがスムーズにいかないと感じます。
【肋骨の動き】
下記の図は肋骨を横から見たものです。
写真A
写真B
写真A→小さくしぼんでいる状態(息を吐いた状態)
写真B→大きく膨らんだ状態(息を吸った状態)
呼吸でこんなにわかるほど肋骨が動いていることに驚く方もいるかもしれません。
自分はこんなに動いているのだろうか…
肋骨の間には筋肉(肋間筋)があり、伸び縮みしています。
生活の姿勢(立ち方、座り方、寝方、仕事の仕方)など様々な影響で捻りや傾きが起こり、肋間筋が硬くなって動きが悪くなります。
肋骨の動きが悪いということは、肺の機能を妨げて呼吸がうまく機能せず全身に影響します。
肺は血液に酸素を送る役目があります。
酸素を受け取った血液は心臓へ流れ、心臓から全身に流れます。
全身の筋肉、手足の指のすみずみまで酸素と栄養を送り届けます。
各組織、内臓にも多くの酸素と栄養を運びます。
酸素と栄養が満たされた血液があるからこそ、私たちの身体は動いています。
1日に肺の毛細血管を流れる血液量は16,000リットルと考えられています。
これだけの量の血液を全身に回しているので、二酸化炭素の排出、酸素の運搬に必要な呼吸一つ一つの重要性がわかると思います。
【呼吸は鼻呼吸】
呼吸のエクササイズをする際に鼻呼吸は大前提です。
口から息を吸い込むことを覚えてしまったのは人間だけだと言われています。
口呼吸の方はこの機会にぜひ、鼻呼吸に戻してください。
鼻毛はフィルター(空気清浄・濾過装置)です。
冷たい空気、ホコリ、異物、菌類など防ぐ効果があり、肺に届く前に冷たい乾いた空気を湿った暖かい空気に変える役目もあります。
【呼吸法】
もう一度、肋骨の図(上記)を確認してください。
肋骨の下部、肋骨の中部、肋骨の上部を下から順番にふくらませながら肺全体に空気を行き渡らせるイメージで行いましょう。
①鼻から吸う→お腹がふくらむ(横隔膜が下がる)→肋骨下部→肋骨中部→肋骨上部
②数秒止める
③ゆっくり吐く(肋骨上部から順番にしぼんでいき、最後はお腹がへこみます)
①から③をゆっくり繰り返します。
息を吸っている間は横隔膜が収縮して内臓にやさしく圧力がかかり、呼吸に合わせてゆっくり上下動を繰り返しマッサージされます。
それが内臓の動きを良くし、正常な働きを促してくれます。
胃や腸の血液の流れがよくなり、消化や吸収、排泄機能が高まります。
【効果】
・身体がリラックスしやすくなる
・呼吸が深くなり疲れにくくなる
・自律神経のバランスが整いやすい
・集中力が高まる
【注意点】
※胸を無理やりにふくらませる
※お腹だけ大きくふらませる
※頑張って空気を吸いすぎる
これでは逆に力みが強くなります。あくまでも気持ちよくスムーズに連動させましょう。
◇朝行う場合(座る、立つ)は頭を起こし集中力アップに!
◇昼行う場合(寝る、座る、立つ)は気分転換やリセットに!
◇夜寝る前に行う場合(寝た状態)はリラックス、睡眠の質向上に!
目的に合わせて、使い分けてみてください。
人がいつもまでも元気でいられるかどうか、病気になりやすいかどうかも呼吸の習慣がポイントになると思います。呼吸をうまくコントロールすることで、身体を元気にし、ストレスを減らすことができます。
1日に呼吸は平均約20,000回程度と言われています。
小さな1回ですが、質の高い呼吸を積み重ねることで大きな効果が期待できるでしょう。
参考文献:究極の呼吸法(ヨギ・ラマチャラカ)、4D-CTで解き明かす関節内運動学










